花をかき集めて
起きて
朝。デイトレを簡単にやる。ファンペップで小銭を稼いだが、本当に突っ込むべきはフォーサイドだった。
- 2倍差あったし。
後は英会話をやったり。フィリピンの人、アニメの話をするとかなり高い確率で「それアーニャ!?」って言いだす気がする。海外のアーニャ人気を感じる。
仕事はいつも通り。適当に対処したらオーとなった。場数を踏んでるのでなんとかなってるが、そうでなかったらどういう風に対応するつもりだったんだろうという感じはある。
お昼
大きな山を越えたのでラーメンを食べた。後はチネチッタを散歩。名取さなのイベントの日って不思議な感じでまぁオタクが多いんだけど、今日は昼から物販で行列を作っててビビった。今年は全シアター解放しているから人も多いんだろうなーとか思った。
夕方
社のミーティング、激モメでワロタ。まぁ、ちゃんと話をしているのはいいことですが。そんなわけで早めに離脱してチネチッタへ向かった。一月二月と残業時間がマイナスだが、俺は生きていけるだろうか。
- まぁ、どうにでもなるか!
名取さなの誕生日会
正直に言うと、この日は毎年ちょっと憂鬱になる。少しずつ、色んなことからずれていくのを確認するから。もう配信は追えていないし、Twitterの情報も見ていない。ファンのノリもよく分からない。
- おれはうおおおー!!!とか叫んだりしない。
- 事実、ここ最近はヴァーチャルの女よりも、リアルの女の事をずっと考えている。
それはそれでこれはこれみたいなきれいなラインが引けたのならばもっと楽になるんだろうけど、そういうわけにもいかないんだなこれが。だって名取を見ている間にも俺の視覚には隣のオタクが揺れているのが見えるし、後ろのオタクがなんか叫んでいるのが聞こえるから。
そんな、色々を考えながら今日という公演をいつも迎えている。
後、今年も贈った花の現物を見た。今年はいつも依頼している人が引退していたので、急遽新しいフラワーデザイナーを見つけて、名取さなとは何かを説明し(罰を受けている気持ちになる)、コミュニケーションをとるのに苦労した。でも、とてもきれいに仕立ててくれて良かった。
これも毎年のことではあるんだけど、写真で送られたサンプル画像よりも実物のほうがよっぽどインパクトがある。「世界で一番ゴッホを描いた男」が初めて現物のゴッホを見たときに「色が違う」って一言だけ言うシーンにかなり気持ちが近い。だから数ある花の中で自分の花だけをじっと見ていた。
- ほかの人が何をしているかなんて心底どうでも良かったから。
今年のイベントは発声OKだったんだけど、かなりファン層のノリが「こういう感じだったっけ?」というのを感じた。変わったのが誰なのか分からないけれど。来年も行きたいとは思うんだけど、体がついていけないかもなと思った。
それでも、名取のイベントは楽しいなと思う。あの頃の新鮮な気持ちを取り戻せる。リアルの女とは煙草を分け合えるけど、サナトリウムに行けるのはヴァーチャルの女とだけ。そうして知らない間に無くしていったものを全てかき集めて今日もペン先に集中しながら日記を書いている。
イベントが終わってから外に出ると皆がチネチッタの塔を見上げながら写真を撮っていた。帰り道にスーパーで牛乳と弁当を買い、帰路に就く。川崎での生活も三年目になる。 今日も王国の足元で眠る。
明日やること
- お金の振り込みをする。
- サバの味噌煮を作る。